格安飛行機は今まで事故を起こしていないの?

「安かろう、悪かろう」とは決して言いませんが、料金が安いことで安全性に対してなんとなく根拠はないものの不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、LCCであっても国で定められた安全基準を遵守して点検、運行がされていますので、安全性で何ら大手航空会社と違いはありません。あくまで、工夫によってコストを削減し、乗客の料金の値下げに反映させているのです。

LCCの事故

世界では、2014年にドイツのLCCが墜落事故(原因は副操縦士の故意)を起こし、2016年にはドバイのLCCがロシアで着陸に失敗して墜落(天候が原因)などがありましたが、大きな事故は決して多くは起きていません。

国内では、2014年にピーチ・アビエーションの新石垣空港から那覇空港に向かっていた旅客機が、着陸の際に海面に近づきすぎてあわや大事故ということがありました。また、今年の3月にも福岡空港で同社の航空機のタイヤがパンクしました。

これらの件は、重大インシデントとして国からも指定されています。ただ、日本ではLCCの墜落事故などの航空事故は今まで一度も起きていません。やはりLCCだから、安全ではないということは一概には言えません。

パイロットの確保が課題

ただ、航空業界の課題としてパイロットが少ないということがあります。人材不足で質にかなりばらつきがあるとも言われます。ただ、航空機の改良により十分に安全性は確保されているといえます。

しかし、LCCの中にはパイロットを確保できず、欠航となってしまうケースが多くみられることもありました。このような不安定な運行状況から、印象として搭乗客も何となく「安全性」まで、不安に思ってしまっているのではないでしょうか。

航空機は安全な乗り物

飛行機は今や安全な乗り物と言えます。ちなみに、2017年には、世界で墜落事故は1件もありませんでした。これはLCCも含めての数字です。

欠航や遅延のリスクこそありますが、LCCの安全面でのリスクを過度に不安に評価する必要はありません。利用するシーン、料金などを考慮して、一つの有力な選択肢として、LCCを考えたいものです。

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